抜毛症

先日書いた

円形脱毛症のお話に

多くの人が見に来ていたので

今回は

抜去症(トリコチロマニア)のお話をしてみます


抜去症とは

自分自身の髪の毛を抜いてしまう事を言います

無意識のうちに指に髪の毛を巻き付けたり摘まんだりして抜いてしまうので

円形脱毛症と思っていたら

実は自分で抜いていたという事が多いんです


女の人が

指に髪を巻き付けて遊んだりしているふうに見る事があるかとおもいますが

あれは

かまってほしいという寂しさからの動作のあらわれなんですね

しかも

同じ場所の髪の毛だけ抜くという人がほとんどです



仕事や勉強などのストレスで

男女共にも

この症状は表れることがあります


溜まっているストレスがすぐに発散されれば

続けて巻いたり更に強く引っ張ったりしなくて済むのですが

ストレスが発散されないところに

さらに違うストレスが加わってきたりすると

決まった部分に集中して

髪を続けて指で巻いたり強く引っ張ったり捻じったり

あるいは

爪でピンポイントでしごいたり引っ張ったりして

痛みが無いように

いつの間にか見た目で髪の毛なくなるほどの数を

抜いてしまったりします



学術的に発表されたわけではないのですが

今まで見た中では

人とのストレスの場合

上・横・襟足横の毛

仕事や勉強の場合

前・つむじの毛

が無くなることが多いのかなとおもいます


以前

幼稚園児で毛が無くなっていく子供さんがいて

親が仕事でかまってあげられない時間が長く続いてることで

ストレスがたまり

自分で頭頂部の毛をむしり取っていたことがありましたし

受験シーズンだけ

ノートの上に髪の毛がバラバラ落ちていて

前の生え際の毛が無くなったという

中学生もいました



重症者にいなると

抜いた毛を指に挟んで転がしたり

毛を歯に挟んで引っ張ったり

毛を噛んだりすることもあります

まれに

噛んだ髪の毛を飲み込んだり

毛を飲み込むことで胃に大量の髪の毛がたまるなんていう事まで

起きたりするようです

脱毛症は

皮膚科での治療となりますが

抜去症もここまでひどくなると

一度

診療内科での受診をおすすめします



軽症であれば

ストレスが無くなれば抜かなくなりますし

抜いていた場所の毛が無くなると止めたりします

仮に重症になっても

カウンセリングと投薬で必ず治る疾患ですので

心配されずにお医者さんに治療してもらいましょう


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